屋島は今行く価値ある?2026年夏に歩いて分かった見どころと気になった点

屋島は今行く価値ある?2026年夏の屋島レポート 観光

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猫に飼われている人間のミライです。

令和8年8月1日、よく晴れた土曜日に、香川県高松市の「屋島(やしま)」へ行ってきました。日傘が手放せないほどの晴天です。かつて瀬戸内観光の目玉として多くの人でにぎわった屋島は、はたして今も「行く価値」があるのでしょうか。実際に歩いて確かめた見どころと、正直に気になった点の両方を、そのままお伝えします。

屋島ってどんなところ?アクセスと駐車場のいま

屋島は高松市の北東に突き出した、標高約292mの平らな溶岩台地です。源平合戦の「屋島の戦い」の舞台としても知られ、頂上からは瀬戸内海を見わたせます。

現在、頂上へは基本的に車でのアクセスになります。かつては琴電屋島駅の近くからケーブルカーが山上へ延びていましたが、2005年に廃止されました。今はドライブウェイ(屋島スカイウェイ)を上がるのが一般的です。車がない場合は、琴電屋島駅から山上シャトルバスも出ています。

駐車場は普通車300円。ところがこの日は、晴天の土曜日にもかかわらず空きが目立ち、どこか静かな雰囲気でした。

なぜ屋島は「たぬき」が多いの?太三郎狸の伝説

頂上へ向かう途中、たぬきの石像がずらりと並ぶお社を通りました。屋島寺の境内にある「蓑山大明神(みのやまだいみょうじん)」です。

屋島寺・蓑山大明神に並ぶたぬきの石像

じつは屋島には、「太三郎狸(たさぶろうだぬき)」という守り神のたぬき伝説があります。佐渡の団三郎狸、淡路の芝右衛門狸と並ぶ「日本三名狸」の一狸で、映画『平成狸合戦ぽんぽこ』に登場する長老狸のモデルともいわれています。縁結びや子宝、家庭円満の神さまとして信仰されてきました。屋島でたぬきモチーフをよく見かけるのは、こうした背景があったのですね。

頂上のアーケードと、静かになったお店

頂上の一角には、お土産屋さんが連なるアーケードがあります。以前は数店開いていたお店が、さらに減っていました。かつての活気を知っていると、少しさびしい気持ちにもなります。

屋島山上のお店に並ぶ涼しげな糸まりの小物

それでも、店先に並ぶ糸まりのような小物は色とりどりで涼しげ。夏の光に映えて、思わず足を止めて眺めてしまいました。

屋島の新名所「やしまーる」は一見の価値あり

いま屋島でいちばんの見どころといえるのが、2022年8月にオープンした屋島山上交流拠点施設「やしまーる」です。設計は、国際コンペで藤本壮介さんや石上純也さんらを抑えて選ばれた建築家・周防貴之さん。

ガラス張りの回廊が美しい屋島山上交流拠点施設やしまーるの外観

全長約200mの、うねるように曲がりくねったガラス張りの回廊は、建物そのものがひとつのアート作品のよう。入館は無料で、気軽に立ち寄れます。

やしまーる内部の曲線を描くガラス張りの回廊

内部は瀬戸内海を望みながら歩ける回廊になっていて、冷房もしっかり効いていました。暑い日の休憩スポットとしても心強い存在です。

やしまーるのカフェで一休み|たぬきケーキは要注意

やしまーるの館内にはカフェもあります。アイスコーヒーとレモネードを注文して、涼みながらひと休み。冷たい飲み物が体にしみわたりました。

やしまーるCAFEで注文したアイスコーヒーとレモネード
やしまーるCAFEのメニュー(太三郎ケーキやレモネードなど)

名物は「太三郎ケーキ」(450円)。先ほどの守り神・太三郎狸をかたどったチョコレートケーキで、見た目はとってもかわいいんです。

屋島やしまーるCAFEの太三郎ケーキ(たぬきをかたどったチョコケーキ)

ただ、正直にお伝えすると、味は好みが分かれるところだと感じました。見た目の愛らしさで期待しすぎると、少しギャップがあるかもしれません。写真映えするおやつと割り切って、まずはひとつ試してみるくらいがちょうどよさそうです。

屋島ならではの絶景と「かわら投げ」

屋島のいちばんの魅力は、やはり景色です。瀬戸内海と高松の街並み、女木島・男木島などの島々を一望できます。

屋島山上から望む瀬戸内海と高松市街の絶景

展望台では、素焼きの小皿を谷に向かって投げて願かけをする「かわら投げ」(一組300円)も楽しめます。厄除けや開運、交通安全などを願いながら、思いきり投げてみましょう。

屋島の展望台で楽しめるかわら投げ(一組300円)

獅子の霊巌(ししのれいがん)の展望台のそばには「れいがん茶屋」があります。この日は満席の盛況ぶり。景色を眺めながら食事ができるようで、次回はぜひ入ってみたいと思いました。

屋島・獅子の霊巌のそばに建つれいがん茶屋

水族館は工事中|四国村ミウゼアムとセットがおすすめ

頂上の「新屋島水族館」は、訪問時は工事中でした。正直なところ、屋島だけをめぐると「これといった目玉は絶景くらい」というのが本音です。

そこでおすすめなのが、屋島の麓にある野外博物館「四国村ミウゼアム」とセットで回ることです。四国の古民家など33棟を移築復原した約5万㎡の広い施設で、安藤忠雄さん設計のギャラリーや、祖谷のかずら橋(3分の2スケール)、茅葺きのうどん店「わら家」なども楽しめます。入村料は一般1,600円。屋島と合わせれば、一日ゆったりと過ごせます。

屋島は今、行く価値ある?

結論としては、「何を求めて行くか」次第だと思います。派手なアトラクションを期待すると物足りないかもしれません。けれど、瀬戸内の絶景、話題の建築「やしまーる」、たぬきの伝説、そして四国村ミウゼアムと、静かに楽しめる要素はしっかりそろっています。

混雑を避けて、のんびり景色を味わいたい人には、むしろ今が狙いどきかもしれません。夏に訪れるなら、日傘と水分、そして冷房の効いたやしまーるを味方に、無理のないペースで楽しんでみてください。

いまも残る、旧屋島ケーブルのロープウェイ跡

琴電屋島駅から歩いて10分ほどの場所には、当時のケーブルカーの駅舎と車両がいまも残されています。錆びた車両と草に埋もれたホームは、少し物悲しく、正直なところホラーのような雰囲気も。にぎわった時代を知る人ほど、屋島の移り変わりを感じる光景かもしれません。

いまも残る旧屋島ケーブル(ロープウェイ)の廃駅と車両
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